【心理塾】「失敗」から学ぶために

クライエントが来室しなくなった。
大変な事態を抱えていたはずなんだけれど。
振り返れば、
確かに前回、ギクシャクした場面があった。

担当者として、精一杯クライエントに向き合っているものの、
不本意ながら、不全感を残して終了してしまうケースがあります。
そうなってしまうのは、
様々な要因が考えられるかと思いますが、
そうした「失敗」ケースには
まず「失敗した」と受け止めることで、見えてくるものがあるはずです。

この「失敗した」と受けとめるというのは、
例えば、クライエントにとって時期尚早の関わりをしてしまったときに
「タイミングを見誤ることが上手なカウンセラー」といった具合です。
つまり、
「失敗」も肯定的に受けとめてみる。
この例は自虐的ではありますが。笑

心理カウンセラーの基本姿勢として、
「いついかなる状況においても、
クライエントを支持し、受け入れること」が求められます。
こうした基本姿勢を保つために、まず
心理カウンセラーが自分自身を肯定的にみることが必要なのです。
自分を肯定できない心理カウンセラーが、
クライエントを肯定できるかというと、
難しいのではないでしょうか。

自虐的であっても、肯定してみる。
そうして
「やっちゃったな」と笑ってしまう。
そこからスタートしてみましょう。
自分のクセや構えの問題点などの課題や
今後に向けた工夫の仕方など、見えてくるでしょう。

失敗事例は、せめて
自分の糧、自分の成長にしていきましょう。