【心理塾】問題を見つけるよりも、有用なのは「○○さがし」

物事は、良いようにも、
悪いようにもとらえることができます。

例えば、人となりについて。
Aさんについて、ある人から見れば、
「こちらの言うことに、
否定的なことは言わない人。
それに、こちらの考えをくみとってくれて、
いつもさらっとフォローしてくれるんだよ。
Aさんには助けられている」と
好意的な意見がある一方、

別の人からは
「一部の人からの信頼が厚いのは分からないでもないけれど、
正直に言うと、何を考えているのか、よく分からない。
いつも人の顔色ばかり気にしているような人で、つまらないな」
というネガティブな評価になることも。

Aさんという同一人物に対して
こんなふうに意見が分かれることは
実際にもよくおこりますね。
評価する人が違えば、
良いようにも、悪いようにもとれる。

加えて、恐ろしいことに、
Aさんに対して、悪意をもって評価しようと思えば、
人となりに問題点を見つけて、
もっともっと悪く言うことは可能です。
ケチをつけようと思えば、ケチつけられる。
私見ですが、クレーマーが絶えないのは、
ケチをつける材料に困らないから、という面があるからでは、と考えます。

心理カウンセラーとしては、
問題をあげつらってばかりでは、
仕事になりません。
クライエントが強みを生かせるように、サポートしていきたい。
良いようにも、
悪いようにもとれるのであれば、
問題点にとどまるのではなく、
クライエントのこれからに向けて
生かしていけるものは何かを、
ひるまずに考えていきたいものです。

こうして
「強みを生かそう」と関わっていると、
クライエントの良いところに目を向けられます。

そんなふうに考えられるって、素敵ね!
そんな工夫をしてやりこなしてきたのね。
できて当たり前というけれど、それはなかなかできないことでは。
大変ななか、それが支えになってきたのね。

したいのは、こんな「宝さがし」なのです。

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