【心理塾】疲れたこころを整える秘訣とは?

あのときの対応が間違っていたんじゃないか。
もっといい方法があったんじゃないか。

精一杯やっているはずなのに
思ったように事が進まなくて
そのことで自分を責め続けている。

そこで大事なのは、
「 できる範囲のなかで引き受けてみる 」
そうした身の丈に合った姿勢を持つこと。
貢献したいならなおさら、相応の覚悟が必要ですね。
特に新入社員や若手にとって、大きな課題なりますね。

そのとき自分ができることは
やはり限りがあります。
長い目で見れば、
できることが増えるのは望ましいし
仕事であれば、成果を求められるけれど、
「そのときにはそのときなりの頑張りかた」がある。
自分の限界を知っていることが
責任ある仕事の仕方とも言われますね。

こうした姿勢と覚悟を、
ひるまずに作っていくためには
やはり、
立ち返っていくところは「 自分 」。
周囲のサポート資源を踏まえつつ、
自分が貢献できることなのか。
自分の中から役に立つアイデアが出てくるか。
自分にとっては価値があることなのか。
それを通して実現したいものは何か。

もっと言うと、
自分にとって興味をかきたてられるか。
夢中になったり、満たされたり。
逆に、そわそわ、緊張したり、
不安な気持ちが湧きあがってきて、
逃げ出したくなったり。
イライラしたり、悔しくなったり、
何か一言言っておきたくなったり。

どんな気持ちであっても、
そのときの自分のなかで感じているものは何か?
できれば蓋をせずに、自分の思いに目を向けたいところです。

こんなことを言うと、
「ますます自分が分からなくなる」なんて声が聞こえてきそうです。

そうなんです。
自分の思いをつかんでいく、というのは
言うほど簡単なことではないんですよね。
時に複雑な思いが絡み合うことがあります。
さらに
「どんなときにも」自分の思いを「正確に伝える」となると、
さらに難しいものになりそうです。

心理士をしていると
こうした気持ちの整理にも、サポートのニーズがあります。
それだけに、私自身も心理士として、
日頃から自分に立ち返るよう、心がけています。
クライエントに寄り添うためにも
私にとって欠かせないことの一つです。
具体的には
□ 時間を作って自分を甘やかす(得技!)
□ 仕事仲間とざっくばらんに話してみる
□ エクササイズで体を動かしてみる
□ 研修などで指導を仰ぐ …等

周りから
期待や、求められるものが大きいほど、
自分の思いが見えにくくなりがちです。
そうしたなかで、知らず知らずのうちに
疲労をため込んでいたと訴える方は後を絶ちません。
心理士などの対人援助職であれば、
心にもないことを言葉にして、
とってつけたような関わりになってしまう…
プロとしては避けたい事態に陥ってしまうかもしれません。

「自分」に立ち返るために。
心からワクワクすることってなんですか?
つい夢中になれることって?
居心地がいいな、を味わえることや場所は?
あなたが「自分らしく」いられるために。
まずは「ご機嫌に過ごせること」を見つけてくださいね。