【心理塾】「怒り」がぬぐい切れないときに

前回のコラム(器を大きくする―「きちんと怒る」)では、
過去の怒りをきちんと怒ることで
心理士として一つの成長があったエピソードを
書かせていただきました。

今回は、その怒りの対処方法について。

今更さかのぼれない過去のことについて怒っているために、
きちんと怒ったところで、
「どうすることもできない」ようで
怒りを自覚するほどに、虚しさも伴います。
でも、その怒りは
「たった今」ありありとたぎっている。
つまり、過ぎ去った “過去” のエピソードでありながら、
怒りは「今のもの」のようで苦しい。
今はもう自由になれるはずなのに、まるで過去の怒りにからめとられて、
どうしようもできなかった、子どものままのように感じる。

助けになったのは、怒りを「今のもの」から「過去のもの」にすること。
例えば、体へのアプローチ。
ストレッチやヨガ、自律訓練法など様々にありますが、
何がポイントかというと、
“リアルな今”に集中できること。
怒りがこみ上げていても、
「ここが伸びているな」
「呼吸のリズムはこうなっているな」
「ここがなんだか冷たいな」
“怒りに支配されていない今”に立ち返ることができる。


これは、怒りのただなかに自分をおくのではなく、
怒りを自分の脇に置いておく、そんなイメージでしょうか。
これが少しでもできたら、しめたもの。

怒りはなくならないとしても、
“今”の体の状態
“今”のあなたにできていること
それを確認していくことを通して
過去のあなたとは違う、と少しでも感じられたなら、
怒りは少しずつ「過去のもの」となっていきます。

体へのアプローチは、説明しやすいので例に出しましたが、
何がしっくりくるかは、人それぞれに違います。
今の感覚やイメージを用いるような、フォーカシングを取り入れる方もおられます。
怒りをぬぐい切れないときは、“リアルな今”に立ち返ることを意識してみてくださいね。

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