【心理塾】「一年の抱負」を意義あるものにする条件とは?

一年の抱負を立てよう!と思うけれど、
難しく感じませんか?

「実りのある一年にしたい」と
意気込むからこそ
どこか現実離れしているような、具体的にはどうなったらいいのか、
ピンとこないものになってしまうこともあるかもしれませんね。
かくいう私も、この時期になると、
「人に優しくなる」と
漠然とした形だけの抱負を、クラスメイトの隣に掲げていたことを思い出します。

いい抱負や目標を立てるには、
実は条件があります。
・大きなものではなく、小さなもの
・抽象的なものではなく、具体的なもので、できれば行動の形にする
・否定形ではなく、肯定形である
これら3つを満たすことが大事になってきます。

この3つの条件に照らしてみると
先ほどの「人に優しくなる」というのは、
・たかが一人のちっぽけな人間のフォローには限りがあること。
・「誰に対して、どんなフォローをしたいのか」にまで落とし込めていないこと。
すなわち、大きくて、抽象的なものにとどまっていると言えます。

このままでは、誰に対してもいい顔をするような、無理あるものですよね。
真面目な人であれば、ちょっと人と違う意見を持っただけでも、
「優しくなるって誓ったのに、こころから賛同できなかった。やっちゃった」
なんて、自己嫌悪に陥ってしまうかもしれません。

せっかく抱負として、達成するために自分に誓うのですから、
この1年のなかで達成できて、
達成できたことがわかる具体的なものを
「一年の抱負」にすることが大事になってきます。
思い切って、できるだけ小さくて、具体的なものにしていきましょう!

この「人に優しくなる」を掲げた背景には
「下のきょうだいとの喧嘩をなくしたい」
といった思いがあったかもしれません。
こうした切実な思いを、
一年の抱負につなげることは実に意義があることだと思います。

とはいえ「喧嘩をなくしたい」だけでは、まだ抽象的です。
一歩進めて「否定形ではなく、肯定形で」考えていきたいところです。
つまり、「喧嘩をする」代わりに何をしていればいいのか。
きょうだいと一触即発!という関係でないなら、
穏やかに過ごしているひと時があるはず。
それはどのように過ごしているときなのか。
そのひと時を増やしていくというのもいいかもしれませんね。

この新たな1年を、あなたにとって意義のあるものとして過ごしていくために。
そして、この1年を終えるときに充実感をもてるように。
長い人生のことを考えると、たった1年かもしれませんが
この1年、もっというと1日1日の蓄積が、あなたのかけがえのない人生です。
一年の抱負をきっかけに、自分の人生のための選択を確かめられることを願っています。

目標セッティングについては、「一級心理士養成講座」でも解説しています。
・一級心理士養成講座を開催します

こちらも近日開催します。
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